2019年4月、東京工業大学 地球生命研究所(Earth-Life Science Institute、通称ELSI)と共に、宇宙生物学(アストロバイオロジー)に特化した日本初の寄付プログラムを設立。生命の起源・生命の分布・生命の未来という3つの問いを追求する研究者を支援する寄付プログラムである。
かねてより生命の起源に関心を持っていた坂口は「宇宙生物学は、人類に貢献できる最も重要な研究であるにもかかわらず、国や企業からの援助が少ない」という点に課題を感じていた。生命起源の追求などを行う宇宙生物学の研究を支援することは、当社の経営理念である「社会の発展に貢献する」に適うと思い、CSR活動の一環として支援を行うことを決定した。本寄付プログラムの活動内容は、「ELSI-FirstLogic Astrobiology Donation Program」のサイト上に公開されている。
寄付の開始にあたっては、この寄付プログラムを担当する藤島皓介准教授に、宇宙生物学研究の最前線について社内で講義を行ってもらった。CSR活動の意義を社員に共有するためである。
また、当社では2020年12月に地球生命所を訪問し、地球生命所の研究員や研究施設について取材した様子を動画で公開。2021年3月に開催された、慶應義塾大学 先端生命科学研究所が主催する「慶應アストロバイオロジーキャンプ 2021」には協力企業として参加し、e-Poster(電子ポスター)部門の最終審査員の1人を坂口が務めた。慶應アストロバイオロジーキャンプとは、高校生から大学院修士学生までを対象に最先端の宇宙生物学を広く学び体験する場を提供している大会である。