2018年12月、楽待の公式アプリを全面リニューアル。アプリ開発を初めて完全内製化し、iOSとAndroid版の両アプリをリリースした。これまでの楽待アプリはiOS版のみであり、Android版は初めてのリリースとなった。
それまでの楽待アプリは、システム開発会社に発注して作ったものだった。しかし、技術移転がうまくいかず、少しの修正作業でもシステム開発会社に依頼しなければならない状況になっていた。この状況から脱却しようと、2018年春に「完全内製」でアプリを開発するプロジェクトが始まった。
そのとき、当社にはアプリの開発ができるエンジニアがいなかったため、社内でアプリ開発の学習をするところからのスタートだった。まずは数名でどの技術や言語で開発をするのか調査し、ある程度の道筋を作ったあとから、メンバーをどんどんアサインしていき、最終的には開発部全員がアプリ開発に参加した。また、アプリ内のバグを発見するため「バグバッシュ(Bug Bush)大会」を社内で初めて開催。これには開発部以外の社員も参加し、質の高いアプリの開発に協力した。
アプリ開発の終盤はバグの修正に追われ、目標である2018年中のリリースが危ういとも思われたが、開発部の一部メンバーが休日も返上して開発を行い、なんとか間に合わせようとした。そこまでして2018年中のリリースを死守しようとしたのは、他の不動産ポータルサイトよりも先行してiOSとAndroidのアプリを出したいという思いからだった。
そして、こうした開発部メンバーの行動もあり、無事に目標だった2018年中のリリースを達成する。リリース時は全社員でお祝いをして、開発部を労った。休日に出社したメンバーは、年末年始で振替休日を取得し、ゆっくりと体を休めたという。
「完全内製」のアプリ開発には多くの時間を要したが、このおかげでアプリ開発の技術が社内に蓄積し、顧客からの要望に素早く対応できる体制を作ることができた。