2017年5月から、公式YouTubeチャンネルへの動画投稿を本格スタートした。
当時、YouTubeは動画配信プラットフォームとして大きな注目を集めていた。視聴者層も若く、10~20代のユーザーが多く利用していた。一方、楽待に登録している会員の年齢層は30~40代が最も多く、10~20代は少ない。このままではユーザーが高齢化し、サイトが廃れていってしまうかもしれない。そういった考えから、YouTubeでの動画配信をしようと考えた。
しかし、社員の中に動画の撮影や編集ができるものは1人もおらず、動画制作を任命されたマーケティング部の社員2名が撮影や編集の勉強をしつつ、思考錯誤しながら動画を制作する日々が続いた。
動画投稿を始めた当初、楽待サイトの会員からは評判が良くなかった。「動画を観る習慣がないから、動画ではなく記事にしてほしい」「文字で読みたいから、動画には全てテロップをつけてほしい」などの意見が多く、2017年頃の動画には全文テロップをつけて、動画の音声を出さなくても内容が分かるように編集を行っていた。
ただ、YouTubeが人々に浸透していくにつれ、だんだんと支持する意見も増えていった。
2018年2月には動画編集の経験があるメンバーが入社し、動画のクオリティも大きく向上。2018年7月にはチャンネル登録者1万人を達成し、同月に公開した「孤独死の現場、『特殊清掃員』に密着取材」という動画は公開1カ月で40万回再生され、当時過去最高となる再生回数となった。