2015年7月にリリースした物件保有者向けのサービス「大家さんの味方」が、リリースから1年で単月黒字となった。大家さんの味方では、賃貸経営の事例が検索できるサービスのほか、外壁塗装や内装リフォームなどの一括見積りができるサービスなど、大家さん向けのサービスを複数展開している。
「大家さんの味方」の売上の中心は一括見積サービスである。リフォームの一括見積もりを依頼する大家側に利用料は発生せず、見積もり依頼を受け取った会社側に料金が発生する仕組みとなっている。いわゆる反響課金型のサービスだ。見積もり依頼を増やす、または依頼を受け取る会社数を増やすことで、売上は上がっていく仕組みとなっている。
リリース当初、物件保有者が多い「楽待」の会員からリフォームの見積もり依頼が一定数されると思っていたが、想定よりも依頼数が来なかった。その後、一括見積のメニューを「外壁塗装」「内装」「賃貸管理」「収益物件の新築」と4メニューに増やしたが、見積もり依頼の総数は変わらず、売上が増えない状態が続いた。
そこで、サービスを立て直すために特別チームを発足。エンジニア、営業、マーケターがアサインされた。エンジニアはより使いやすいサービスにするための開発を、マーケターは多くのユーザーを集めるための企画を、営業は利用企業の新規獲得と顧客のサポートを行った。営業がもらった顧客の声や課題はチーム内ですぐに共有し、サービスの改善をする日々が続いた。
この特別チームには社歴が浅いメンバーも多かったが、代表の坂口がチームの朝礼に毎日参加し、不動産投資の知識共有なども積極的に行うことで、新しいメンバーも急速に成長していった。こうしてメンバー一人ひとりの成長と、小さな改善を積み重ねたことで、サービスを利用するユーザーも加盟店も増え、単月黒字を達成することができた。記念すべき初の単月黒字達成は、社内イベントを開いて全社員でお祝いした。