「住宅の楽待」「賃貸の楽待」事業から撤退したことで、「不動産投資の楽待」事業に集中できるようになる。何をしようか考える中で、ビジョンである「公正な不動産投資市場を創造する」を達成するためには、まずは業界でNo.1となり、影響を与えられる存在になることが重要だと考えた。
そして、まず「掲載物件数」で業界No.1になろうと考えた。ポータルサイトにおいて、情報の網羅性・サイトの検索性・信頼性が重要である。そして、不動産投資ポータルサイトの網羅性においては「掲載物件数」が大事であると判断した。他のポータルサイトには掲載されていない地方主要都市などの物件が掲載されれば、楽待を利用する不動産投資家の満足にもつながると思い、全国営業をスタートした。
しかし、2011年6月に「賃貸の楽待」、2011年12月に「住宅の楽待」と相次いで事業撤退をした影響もあり半数以上の社員が辞めたため、社員数は40名から14名に減り、全国営業も4名で回らざるを得なかった。そしてそれを半年間でやりきるという目標だった。
1県ずつ営業で回るのだが、まずは収益物件を扱っている会社を探すところから始めなければならなかった。インターネットにも情報がないときは、知り合いの不動産投資家や金融機関から紹介をもらったり、ときには現地の不動産会社に飛び込んで聞き込みをしたりもしていた。そして、契約ができたら終わりではなく、契約後はカスタマーサポートの社員が加盟店を訪問し利用促進を行った。こうして少しずつ掲載物件を増やしていくことができた。
この地道な活動が大きな後押しとなって、不動産投資ポータルサイトで掲載物件数が最も多いサイトとなる。