2010年4月、「投資の楽待」「住宅の楽待」に続いて「賃貸の楽待」という賃貸物件を探せるポータルサイトを立ち上げる。これは「住宅の楽待」サイトの立ち上げと同様、売り上げの最大化が目的である。
投資用不動産を取り扱う不動産会社よりも、賃貸物件を取り扱う不動産会社の方が圧倒的に多い。そのため、賃貸物件の広告を掲載できるサービスを増やせば、売り上げが増えるだろうと考えた。
しかし、「賃貸の楽待」は競合となる不動産ポータルサイトが強く、立ち上げ当初から営業やサイト集客で苦戦することになる。2年前に立ち上げた「住宅の楽待」事業も赤字が続いており、多角化戦略に翳りが見えてきた時期でもあった。その後、「賃貸の楽待」を利用する不動産会社やユーザーを増やすためにさまざまな施策を行ったが、サービス開始から僅か1年と3カ月で撤退を余儀なくされた。