住宅購入希望者を対象に、第一回「住宅の楽待」セミナーを開催した。住宅ローンアドバイザーや一級建築士などの専門家を講師に招き、2年に渡り6回開催された。
開催した目的は「楽待にはサクラではない本物の顧客がいる」と不動産会社にアピールすることだった。その背景には「インターネットで集客ができる」「楽待はこれだけ住宅が欲しい会員を抱えている」と伝えても、不動産会社からサクラではないかと疑われることが多かったということがある。
「楽待」の認知度もなく、運営会社も未上場のベンチャー企業であるため信頼されず、受注にもなかなかつながらない。そのため、セミナーを開催することで、本物の住宅購入希望者がいるとアピールしようと考えた。セミナー開催風景は写真を撮り、その写真を営業資料に差し込んだ。それを持って、「本当にお客さんを抱えています」と不動産会社に伝えるようにしていた。
しかし、当時は「住宅の楽待」事業は赤字状態。3万円程度のセミナーの会場費も惜しまれた。そこで、代表の坂口が知り合いに頼み込み、カフェを貸し切りにしてセミナーを行っていた。