不動産会社から「楽待サイトを通じて出会った顧客に収益物件が売れた」と報告を受ける。サービスを開始してから1年と2カ月、待望の報告だった。
まだ楽待というサイトが認知されていないとき、商談の中で「楽待サイトを通じて物件は売れているのか?」という質問をされることが多かった。「もちろん売れています」と言いたいところだが、絶対に顧客に嘘をつくことはしないという信条であったため、「まだそういった報告はありません」と正直に回答するしかなかった。しかし、そう答えると「だったら使わない」とほとんどの商談で断られてしまう。そのため、営業の成果はずっと乏しかった。
そんな中、収益物件が売れたという報告が入り、社員は大いに喜んだ。物件が売れたという実績があれば、前述した質問に「実績があります」と胸を張って答えることができる。坂口は急いで報告があった不動産会社に連絡。「どのように楽待のサービスを使ったら成約したのか?」「どんな顧客と知り合うことができたのか?」など、楽待の活用方法を取材した。そして取材内容を楽待のサイトに「成約事例」として公開したのだ。
この日から、商談で必ずこの成約事例を話すようにした。すると契約率は各段に向上し、営業未経験の社員でも受注することができるようになった。なお、成約事例は今でも定期的に取材し、最新情報を公開している。